西京極陸上競技場兼球技場で行われたリーグ戦第5節。

相手は昨年、初の黒星を喫した龍谷大学。昨年の借りを今年返すべく、関大戦後に全員気持ちを引き締めなおしてこの一戦に臨んだ。

 

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試合前から夏さながらの強い日差しが照り付ける中、試合は12時に龍谷のKickOffで開始された。京大のファーストドライブは、自陣37ydsから開始。RB#21大上のロングゲイン、WR#82白根のスクリーンプレー、さらにRB#29入山のランで、一気にゴール前に迫る。この日はライン陣が激しくしつこいブロックでRB陣の走路を確保していた。ドライブの最後は、4thDown1ydから、WR#88佐々木のラン。相手ディフェンスに止められたかに見えたが、力強く足を掻き続け、気迫でエンドゾーンに飛び込んだ。立ち上がった佐々木の咆哮に、サイドラインとスタンドは沸き返った。

続いて龍谷のオフェンス。2ndDown7ydsのパスプレーで、ボールを受けた相手WRに、DB#11名智が強烈なタックル。パス失敗に追い込む。さらに続く3rdDown7ydsでは、相手キャリアーにディフェンスが群がり、足を止めると、最後はLB#54麻が強烈な一撃。オフェンス、ディフェンスともに、3回生がチームを盛り上げていく。続く京大のオフェンスは、QB#19田中から白根のパスなどで、ゴール前50ydsまで前進すると、大上が軽快なステップで密集を抜け、一気にゴール前9ydsまで前進する。最後は入山がエンドゾーンに飛び込み、TD。14-0と、試合をリードする。一方のディフェンスは、DL#91仲井がパスカットを見せるなど、機動力のある動きで相手オフェンスを的確に封じていく。

龍谷をパントに追い込んだ後の京大オフェンスは、WR#10玉木のリバースプレーで大きくゲインを奪う。このプレ―の裏には、OL#74田中や大上をはじめとするブロッカー陣による、龍谷ディフェンスの足元に刺さる好ブロックがあった。この試合では、こうした好ブロックが随所に見られた。一方のディフェンスも、DL#96植村のサックなどで龍谷オフェンスを沈黙させる。ここで龍谷パントを#8大工が好リターン。このチャンスでは、田中からWR#84粉川へのパスなどで4thDownInchまで進むと、タイムアウトをはさんで、大上が中央を突破し1stダウンを獲得する。このドライブを、入山のロングゲインでゴール前2ydsまで前進すると、大上がTDにつなげる。さらにその後、大上がもう一本TDを追加する。

前半終了間際、龍谷リターナーにリターンTDを許し、28-7で前半を折り返す。点差は関係ない。もう一度全員で想いを確認し、後半に臨んだ。

 

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龍谷の攻撃をLB#2河村のパスカットなどで断ち切ると、続くオフェンスは入山、白根のスクリーンプレーでゲインを重ねる。最後は大上がTDを奪い、龍谷を突き放す。オフェンスはこの後も、玉木、佐々木へのパスとランを組み合わせてTDを奪う。

さらに、スペシャルチームでも好プレーが飛び出す。LB#43桐畑のインターセプトをFGにつなげた後のKick Off Rush。一度オフサイドの反則を取られたWR#85新澤がまっすぐにキャリアーに向かい、ナイスタックル。チームを盛り上げる。

4Q終盤には、ディフェンスがずるずる進まれ、ゴール前まで追い込まれるものの最後はDB#49磯野がエンドゾーン内でインターセプト。2回生のナイスプレーに、サイドラインは沸いた。

最終スコアは52-7。リーグ戦において6年ぶりに京大は50点以上の得点を獲得した。