秋シーズン第2節。神戸市立王子スタジアムにて京都大学対関西学院大学の試合が行われた。京関戦と呼ばれ、日本のアメフト界の中でも伝統ある試合である。京都大学にとっては今年一年間、照準を合わせてきた試合であり、前節では体現することができなかった激しくしつこい京大のフットボールを取り戻すための試合でもあった。

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両チームサイドラインが沸く中、京都大学のリターンで試合が始まった。自陣25ydsからの京大の最初の攻撃。モーションやスペシャルプレーを上手く織り交ぜながら、RB#21大上のラン、WR#1河野へのパスで小気味よくゲインを重ねると、QB#19田中からWR#82白根へのロングパスが決まり一気にTD。PATも難なく決め7-0。大方の予想を覆し、京大が先制点を奪った。ここで関学の攻撃を止め、流れを確実なものにしたい京大だったが、反則などもあり、関学にTDを許してしまう。PATも決められ、試合は振り出しに戻った。その後、京大の攻撃は止められてしまうものの、続く京大ディフェンスが気迫のこもったプレーでファンブルを誘発。これをDB#24岩村がリカバーする。攻撃権を得た京大は、パントに追い込まれるも、P#7大塚のパントにより関学陣1ydまで陣地を回復。流れを関学に渡さないまま第1Qを終えた。

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第2Qに入り、関学はボールを進めるが、京大ディフェンスがTDを許さずFGを蹴ることに。このFGトライも京大の勢いが勝ったか、関学はFG失敗。続く京大の攻撃は関学ディフェンスに阻まれてしまうが、またしてもP大塚のナイスパントにより関学陣1ydまで陣地を回復する。続く関学の攻撃をしのぎ攻撃権を得た京大だったが、WR白根へのパスをインターセプトされボールはまたしても関学オフェンスに。このシリーズは、関学オフェンスを止めることができず、TDを許す。PATも決められ、7-14となり前半終了。得点では下回ったものの、京大ペースで試合を折り返した。

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第3Q。前半の興奮冷めやらぬ中、京大のキックにより試合再開。京大は粘りのディフェンスを見せるが、反則もあり、TDを取られる。PATも決まり7-21。なんとか差を縮めたい京大オフェンスはこのシリーズでFGを決め、10-21とする。流れを再び引き寄せた京大は、関学オフェンスをスリーアンドアウトに抑えると、ランパスを上手く組み合わせた攻撃でボールを進め、最後はRB#29入山のランでTDを獲得。16-21とした。ここで京大は2ポイントコンバージョンを選択。3点差にするチャンスであったが失敗に終わった。

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その後両チームとも得点はなく第4Qに突入。開始早々京大は関学にTDを取られ16-28。続く京大のオフェンスではゲインを重ねるも、チャンスで関学DBにインターセプトされ、攻撃権を関学に渡してしまう。京大ディフェンスもこのシリーズの攻撃を止めることができずTDを奪われてしまい、16-35。最終シリーズで一矢報いようとする京大オフェンスだったが、あと一歩届かず。京大がペースを作った試合ではあったが16-35で試合を終えた。