秋シーズン第1節、西京極陸上競技場兼球技場にて京都大学対立命館大学の試合が行われた。13年ぶりに立命館を破り感動を味わった2年前と同じ時間、同じ場所でのキックオフ。昨年入替戦を経験した京都大学は、春からこの試合に向けて準備を重ねてきた。一方の立命館大学も例年ならばシーズン終盤でしか行わないハドルを組み、気合い、準備ともに十分である様子だった。

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京都大学の狙い通り京大レシーブから試合開始。味方のブロックを上手く使いRB#28宮路が立命陣40ydsまで攻め込むビッグリターンをみせ、最高のスタートとなった。このままモメンタムを引き寄せたい京大だったが、続くオフェンスの1プレー目、QB#19田中大からWR#1河野へのパスに対し立命DBのリアクションが早くインターセプト。ボールは立命の手に渡ってしまう。攻撃権を手に入れた立命はライン戦で京大DLを圧倒。内外のランを使い分け、ゲインを重ねる。最後は約60ydsの独走TDを許し、続くPATも決められ0-7。 その後も攻守共にライン戦で押し込まれ、一方的な試合展開に。京大ディフェンスは第1Q中盤にもう1本TDを許す。京大オフェンスはQBのラン、スペシャルプレーなどで奇襲をかけるも、勝負所で決まらず苦しい時間を強いられる。

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第2Q序盤、決死のディフェンスで立命をパントに追い込むが、立命のパントを河野がファンブル。再びボールは立命へ。このシリーズ、立命は流れを確実なものにするためスペシャルプレーを成功させる。奇しくもこの時立命が行ったスペシャルプレーは2年前京大が立命に対して奇襲を仕掛けた際に用いたものとほぼ同じものだった。立命は勢いそのままにQBのランでTD。続くPATも決まり0-21。その後、両チームとも得点はないまま前半終了。

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余裕は一切ない中で迎えた第3Q、悪い流れを断ち切りたい京大は、立命リターンを立命陣20ydsほどで止める。しかし、立命オフェンス1st down開始直後一発TDを許してしまう。結局第3Q以降も立命を止めることはできず、後半で許したTDは計3本、京大セセイフティが1本。また、オフェンスも最後まで一矢報いる活路を見出だせずシャットダウンされ、0-44で試合を終えた。