同志社戦1_

記:飯坂侑士(昨年度4回生、現フレッシュマンコーチ)

 台風接近の影響か時折強い風が吹き付ける中、試合はスタートした。対戦相手は同志社大学。春に20-14で勝利を収めているが、そのため同志社大学は今秋こそ京大を倒すと一層意気込んで練習してきたと聞く。京都大学としても、なんとしても勝たなければならない試合であった。

 試合展開は以下の通りである。

**************************************************************

 第1Q中盤に、京大がパントしたボールが相手に当たり、再び攻撃権を獲得した。直後のドライブでK#85大塚が37ydsFGをきっちりと決めて先制。第2QにはRBそれぞれの個性を活かしたランやWR#8大工へのパスでじわじわ相手陣内に攻め込み、RB#21大上のタッチダウンランで追加点を挙げた。この後同志社大にFGを決められ、10-3でリードした状態で前半を折り返すこととなる。

第3Qは京大のリターンで始まった。直後の攻撃で京大は自陣30yds地点から、およそ5分をかけるドライブでいきなりタッチダウン。WR#10玉木がランでエンドゾーンへとボールを運んだ。ここで波に乗りたいところだったが、直後のキックカバーで同志社大にリターンタッチダウンを許してしまう。この後も相手チームの激しい攻撃が続いたが、これを京大ディフェンスがしっかりと守り抜いた。第4QにはK#85大塚が20ydsのFGを決め、試合は20-10で京大の勝利に終わった。

**************************************************************

 試合を終えて感じたことを一つ書きたいと思う。客観的で、かつ当たり前の内容になってしまうかもしれないが、そこはご容赦願いたい。

 まとめるのはゲームのターニングポイントについてである。後半に入って京大はタッチダウンを取ったが、直後のキックカバーで同志社大にリターンタッチダウンを許してしまう。この瞬間、同志社側スタンドが盛大に沸いたということはフィールドにいた人なら十分に感じることができたであろう。アメフトだけに限った話ではないが、スポーツの試合展開にモメンタムは密接に絡むとされる。1つのプレーで状況が逆転することさえある。この試合において、京大の勝利に最も影響を与えたのはこの場面であろう。この直後の攻撃で京大は点を取れはしなかったが、フレッシュとパントによってボールを相手陣深くまで進めた。その後の京大の守備は堅く、同志社大にフレッシュを取らせなかった。ここで同志社大の勢いは多少和らいでしまったと思う。終わった話なので何とでも言えるのだが、もしあそこで同志社大にビッグゲインや追加点を許してしまっていれば、試合はさらに厳しいものになっていただろう。

 次節は関西学院大学との試合である。私はこのチームに在籍して5年目になるが、このリーグで関西学院大学だけにはまだ勝利したことがない。後輩達には何が何でも勝ってもらいたいし、私たちコーチも全力で挑みたいと思う。モメンタムの話にもでてきたが、選手やスタッフだけでなく、スタンドで応援してくださる方々をはじめ、多くのOBやファンの方を含めて京都大学ギャングスターズであると思う。

 チーム一同、さらに強くなっていきますので今後ともご声援の程よろしくお願いします。