京大を目指す高校生の入試勉強をサポートするため、某大手予備校の豪華講師陣に、各教科の勉強法やオススメの参考書を伺ってきました。

今回は、国語担当の小泉先生にお答えいただいた内容をお届けします!

 

小泉先生

<国語担当:小泉先生>

 

①国語の具体的な勉強法

 入試国語の具体的な勉強法を一言で言えば、過去問の徹底的な反復練習による、基本的な知識の習得です。とかく京都大学のような難関大学の受験対策をする際、難問をやろうとする傾向がありますが、そのような必要性はありません。医学部を除いた全ての学部の受験においては、まず、センター試験において確実にリードすることが大切です。ごく希な例外を除いて二次挽回はありません。センター国語170点以上、二次試験60%以上を目標にしてください。

 

②推薦参考書

 過去問題集に尽きます。25年分もやる必要はありません。まず、2010年から2016年を最低5回反復してください。特にセンター国語は本試験だけでなく、追試験の問題もやってください。過去問が完全に理解できるまでは、他の参考書は不要です。解答どころか選択肢までも完全に覚えるまでやってください。過去問は問題集ではなく、合格のための教科書です。

 

③高校生諸君へ

 合格のために一番必要なものは、必ず合格するという強い決意であることは言うまでもありません。そして、既に述べたことと重複しますが、必ずセンター試験において勝利すること。目標は、合計800点以上です。現役生の現実を言えば、大部分の受験生がセンター試験の対策不足です。私は、浪人生に対して、過去10年分を10回反復せよ!と言っています。合格のためには、基礎学力とセンター試験及び京都大学の過去問以外は不要です。

 実際の試験会場においては、何度も見返して手垢のついたものしか自分の戦力にはなりません。何度も何度も何度も繰り返して、基本事項と過去問を覚えるほどになってください。受験が限られた時間内に解答の正確さを競うものである以上、そこに求められるのは、受験技術の完成度の高さです。試験場で何かが閃くことはありません。ただ、正確に記憶していることを思い出しているだけなのです。