夏休みも終わり、本格的に受験勉強モードになってきた高校生も多いかと思います。

そこで、2回生DBの山本菫に、実際に京大を受験した経験とともに、勉強のコツなどを聞きました!

京大を目指す高校生も他の大学を目指す高校生もぜひ一度ご覧ください。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

7 すみれ

山本菫

プロフィール:石川県立金沢桜丘高等学校出身。高校時代はサッカー部の副キャプテンを務めた。公立高校ながら、インターハイ予選優勝(全国出場)、選手権予選準優勝の実績を持つ。2015年春、京都大学法学部に1年の浪人を経て合格した。

 

――いつから京大を目指したのですか?

 後期試験に落ちて浪人が決まった時です。現役の時は京大を受験できるような学力ではなく、別の大学を受けていました。京大を目指した理由は、京都という土地に憧れがあり、どうせ京都に行くなら一番上を目指そうと思ったからです。

 

――受験勉強をする上で意識していたことは?

 僕は浪人の1年間という短い期間で大逆転を狙わなくてはならなかったので、常に効率を意識していました。まず過去問などから出題傾向を分析して、入試に出そうなところ、苦手なところを重点的に勉強していました。

また、毎日同じスケジュールで勉強することも意識していました。二次試験本番でベストを出せるように、就寝・起床の時間や食事の時間などを本番と同様に設定して、それに合わせて勉強の計画を立てていました。

 

――浪人中はどのようにモチベーションを保っていましたか?

 絶対に京都で生活したいという思いが一番のモチベーションでした。京大を目指す理由としては本当に些細なことで、そんなことで大学を選んでいいのかと思われるかもしれませんが、僕はどうしても京都に来たくて、京大じゃないと嫌でした。どんなものであれ、京大に来たいと強く思う理由が自分の中にあれば、モチベーションは高く保てると思います。

 

――予備校はどのように利用していましたか?

 主に勉強方法を学ぶ目的で利用していました。予備校は受験のプロで、長年の経験から最も受験期に適した勉強の仕方を編み出しているので、それに従うことが一番効率的だと思ったからです。また、予備校でこうした方がいいと言われたことを一回自分の中で咀嚼してみて、自分で納得してから勉強することが大事だと思います。

 

――各教科の勉強のコツを教えてください。

 国語の現代文は、添削してもらうことに尽きます。自分が理解していても採点者に伝わらなければ意味がないので、学校や予備校の先生に添削してもらって伝え方を練習することが大切です。古文は、単語や助動詞などの基礎的な部分が最も大事です。また、余裕があれば源氏物語などの原文と現代語訳が載っている文庫本を読むことをお勧めします。話の展開を知っていると、問題を解くときにかなり楽になります。

 英語は、単語と文法です。また京大の問題は特殊で、和文英訳では日本語がとても難しいので、過去問などを使って日本語を英訳しやすいような簡単な日本語に書き換える、“和文和訳”の練習をするといいと思います。

 数学は、とにかく数をこなすことです。簡単な問題でもいいのでいろんな問題に触れて、それらを確実に解けるようにする。これが一番の近道だと思います。

 

――勉強する上で大切なことを教えてください。

 睡眠を大事にしてください。知識は寝ている間に定着するので、睡眠時間は十分に取りましょう。また、眠くても頑張ってしまうこともあると思いますが、それは勉強を頑張っている自分に酔っているだけで、効率が悪く身に付きません。眠たい時は15分ほど昼寝をするのがお勧めです。

 

――高校生へのメッセージをお願いします。

 僕が通っていた高校は、数年に一度京大合格者が出るかどうかという高校で、その中でも360人中280番くらいの順位をとったこともありました。しかし、浪人して本気で頑張ればこうして京大に合格することが出来ました。何が言いたいかというと、最初の学力に関係なく、本気で自分で考えて勉強すれば京大にも入れるということです。勉強はやれば伸びるものなので、今の学力が全く京大レベルではないからと言って、目指すことすら諦めるのはあまりにもったいないです。ぜひ京大を目標にして、一度本気で頑張ってみてください。Boys & girls, be ambitious!!