神戸戦_1

記:南川太志(昨年度4回生、現ストレングコーチ)

   試合開始すぐ、京大ディフェンスは、DL#96植村のファンブルリカバーでターンオーバー。その後京大のパントで、近大の選手にボールが当たり、ラッキーな形で京大は再び攻撃権を得る。直後のWR#10玉木のランでタッチダウンを獲得し、京大が先制。しかしこの後、京大の守りが緩む。近大にロングゲインを許し、すぐに同点に追いつかれる。その後、2回生QB#88佐々木が、体格を生かしたランでゲインを重ねる。第1Q終盤に、京大はゴールライン前25ydsからのFGを試みるも失敗。

   第2Qに入り、近大にFGを決められ7-10とリードを許す。第2Q残り3分で、RB#21大上のランで38ydsのゲイン。佐々木のQBランを武器に、ゴール前27yds までボールを進め、FG成功。K#85大塚の今シーズン初ゴールで同点に追いつき、前半終了。

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   後半開始後、DB#29吉村のインターセプトで京大はゴール前23ydsより攻撃権を得る。ランは攻めあぐね、FGトライ。ここはきっちり決めて、13-10と、京大がリードする。ここで京大が追加点をとれれば、この試合の展開は大きく変わっていたかもしれない。しかし、佐々木のランを中心としたノーハドルオフェンスで攻めるも、得点までは至らない。両チームとも、パントの蹴り合いを繰り返す。この試合、P#85大塚のパントが冴え、何度もフィールドポジションを大きく回復した。試合が動いたのは京大ディフェンスのミスによってであった。近大に71ydsのタッチダウンランを許し、13-17と逆転される。その後、やや疲れの見える京大に対して、近大OLの素早いプレーが目立つようになる。交代要員で出た京大ディフェンスのサブメンバーのミスもあり、近大にさらに追加点となるタッチダウンを許す。13-24。残り時間3分20秒。タイムアウトは残り3つ。まだわずかに逆転の望みはあった。しかし、直後の攻撃で林田のパスは、インターセプトされ、逆に近大にFGを決められる。京大は最後のシリーズでタッチダウンをとるも、その時点で残り時間が無くなり試合終了。19-27で敗戦。

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   この試合、スタミナの面でも近大の方が上だったと思う。後半の踏ん張りどころで、近大OLと京大DLの動きのスピード差がはっきり見て取れた。悔しいが、認めざるを得ない。また、OLの両タックルの実力不足は否めない。ひとつは、そもそものサイズ不足。これは、私の責任でもある。ただ、彼らは入部時65kg未満であり、そういった選手を3回生の時点でOLのスターターにせざるをえないチームの状況も問題といえる。しかし、それ以上に問題なのは、DLに対して優位なポジショニングの時も、何度も回されてしまったことだ。ただでさえ、フィジカルで不利な中、勝てるプレーで勝たなければ、当然のことながら全体の勝利もあり得ない。

  OLについて取り上げたが、以上のことはチーム全員について言えることである。勝つか負けるかの勝負は、試合だけではなく、毎日の取り組みにある。今まで続けてきた取り組みを、これからどの次元で実行できるかにかかっている。これまでの敗戦の悔しさをぶつけて次節の同志社戦、我々は一丸となってチームのために戦いますので、何卒応援よろしくお願いします。