神戸戦_1

記:南川太志(昨年度4回生、現ストレングスコーチ)

 絶対に負けられない神大戦。ストレングスコーチの観点を交えつつ、試合観戦記を記していきます。

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 京大のリターンで試合開始。WR#83山本睦がナイスリターン。この試合京大リターンは好調で、敵陣近くからの攻撃の機会を得る。しかし、得点には結びつけることができない。

第1Q序盤に、神大にパントブロックされ、試合が動く。自陣27ydsからのディフェンスとなり、このドライブでタッチダウンを許す。0-7。反撃したい京大オフェンスであったが、敵陣に入ってから相次いでインターセプトを献上してしまう。ディフェンスは神大にエンドゾーン近くまで攻められるが、ここはFG失敗を誘い得点を許さない。粘るディフェンス。

オフェンスも、WR#83山本睦、#80竹内、#8大工のナイスキャッチ、RB#21大上の力強いランが随所で光り、テンポよく攻め込む。しかし、得点には至らない。前半終了間際に、神大に再びパントブロックを喫し、京大ゴール前3ydsでのディフェンスとなる。が、主将DB#29吉村を中心に踏ん張り、このピンチをFGによる3点の最少失点に抑える。0-10。ここで前半終了。

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後半は京大ラッシュからスタート。ディフェンスはDB#15須藤がナイスタックルをみせ、オフェンスへとボールをつなぐ。オフェンスがWR#10玉木のキャッチでフレッシュ。FG圏内に入り、37ydsのFGトライ。これは惜しくも失敗。依然0-10。一方の京大ディフェンスは神大オフェンスをシャットダウン。ディフェンスコーディネーターのサインが冴えわたる。

残る第4Qで、京大オフェンスは最低でも1TD、1FGを奪わなければならない。試合時間残り10分。京大オフェンス、ゴール前30ydsで4thDownギャンブル。タックルを食らいながらRB#21大上の意地のゲインでフレッシュ獲得。ここで京大オフェンスは勝負にでる。QB#17林田はショートパスと見せかけての、タッチダウンパスを狙う。しかしインターセプトされ攻守交代。試合時間残り6分53秒。この試合好調のWR#8大工がナイスキャッチを見せ、敵陣40ydsまで攻め込んで、4thDown、もちろんギャンブル。QB#17林田は、大上にハンドオフせず、自らのランを選択するも、ギャンブル失敗。この後、京大オフェンスはさらに神大に2つのインターセプトを献上。神大オフェンスのラストプレーはニーダウン。神大のカウントダウンが始まる。3,2,1,0。0-10で試合終了。

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ストレングスコーチとしてスタミナとフィジカルの二つの観点を述べたい。スタミナは、試合終了まで維持できていた。途中、ターンオーバー後のディフェンスで、やや上体が浮く場面が少し目に付いたが、次プレーから立て直せていた。フィジカルも、試合を通して相手にオーバーパワーされたところはほとんどなかったと言える。サイズ不足が不安のOLの両タックルも、パスプロではよく粘っていた。それだけに非常に悔しいゲームだった。今後チームに必要なことは、どこまで自分たちのやってきたことをやり切れるかということだ。そしてオフェンスはとにかく結果を出して、自信を持つこと。まだまだ試合で力を出し切れていない。厳しい状況でこそ前を向いて、戦っていこう。

神戸戦_2